オンラインで日本語を教え始めたものの、自分でレッスンの内容を考えなければならずどうしたら良いか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は大人向けの初級の文法レッスンを行う場合におすすめの教材をお届けします。
1)いろどり(無料、19か国語対応)
いろどり(https://www.irodori.jpf.go.jp/starter/pdf.html)は、初級向けのテキストです。現在入門・初級1・初級2が出ており、誰でも無料で利用することができます。
無料テキストなので学習者の購入の負担もなくレッスンを継続しやすいです。
日本語を使ってできることが増えていくような構成になっています。文法をひたすら勉強するのではなく会話もできるようになるのがこのテキストの特徴です。
また、多言語の翻訳があり学習者に合わせてレッスンを行うことができます。
付属教材で文法の練習を行うこともでき、無料のオンラインコースで予習や復習をすることもできます。
文法説明には翻訳の下に日本語もあります。レッスンの前に文法説明を読んで理解してからレッスンに臨んでください。
2)まるごと(有料、初級①8か国語・初級②2か国語・初中級英語対応)
「まるごと」は有料テキストですが、「いろどり」と同じく国際交流基金の制作したテキストです。いろどりは日本で生活している方をメインにしたテキストですが、まるごとは海外に住んでいる方で日本に興味のある方向けに作られています。「まるごと+」というオンラインの補助教材や「JFにほんごeラーニング みなと」というオンラインコースも用意されています。
まるごとは中級までテキストがあり、進め方がいろどりと近いので、いろどりの初級終了後まるごとに移行するのも良いと思います。
本冊のテキストは、翻訳による解説が少なく日本語中心で書かれています。
3)GENKI(有料:英語)
学習者もご自身も英語ができる場合におすすめのテキストです。
語彙や文法・練習が1冊にまとめられており英語圏の学習者にとって使いやすいテキストになっています。文法説明には日本語がないので英語ができない方にはおすすめできません。
4)標準日本語(有料:中国語圏)
中国語ができる方におすすめのテキストです。
中国で独学で日本語を勉強した方がよく使っているテキストです。
ご自身が中国語が堪能な場合には使いやすいと思いますが、中国語ができない場合はおすすめできません。
以上4つのテキストを紹介しました。
今回よく日本語学校等で使われている「みんなの日本語」はおすすめから外しました。
みんなの日本語で使ってレッスンをする場合、テキストは本冊or翻訳版+他の公式テキストorご自身で何か用意した教材など教材数が多くなり学習者にも教師にも負担がかかります。
また、会話の練習機会が少ないので文法の勉強だけでなく会話もある程度取り入れられるようなテキストをおすすめさせていただきました。
ですが一番大切なことは学習者にあったテキストを用意することです。
文法レッスンを行うためには、ご自身が文法の理解をしていなければなりません。事前にレッスンの範囲を理解しておくことは必須です。予想外の質問が来ることもありますが、レッスンの範囲は理解できるようにしておくと継続率も上がりますよ。
また、大人の日本語学習者がどうやって日本語を勉強しているか初級文法のステップを理解していると相手とコミュニケーションを取りやすくなります。
なおJLPT対策については、JLPTに対応したテキストを行うことが大切なので上記の限りではありません。別のテキストを用意しましょう。
学習者が購入していないテキストを映してレッスンを行うことは著作権の侵害になります。また学習者が購入している場合でも投影に関して注意事項がある場合があります。レッスンの前にテキストについてよく調べてからご利用ください。
